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2022.07.20 お知らせ

県北支部はやて地区7月例会~「あなたは未来に何をつなぎますか?」

 県北支部では今年度から岩手山麓地区とはやて地区で交互に例会を開催しています。
はやて地区では、西根地域での初めての例会を7月20日水曜日にビジネスホテル西根で開催しました。
 はやて地区は二戸市を中心に八幡平市、葛巻町、久慈市など広域をカバーしていますが、なかでも若手の農業、食関連の経営者が多く占めています。今回も農業経営者、自治体職員など35名が参加。会場に入りきれない程の人数と地域への想いに、熱気を帯びた例会となりました。

農業の課題を解決したい
 報告には報告者(株)馬場園芸 代表取締役 馬場 淳氏に立っていただき、「あなたは未来に何をつなぎますか?」~食べる人本意、畑から届ける最高の贅沢~をテーマに、たっぷりの時間をとってお話いただきました。
 岩⼿県⼆⼾市浄法寺町で先祖代々211年続く農家の9代⽬として生まれた淳氏は、20歳で就農し、農業をスタートしました。「年商1億円農家になる」という⽬標に向かい、⽇々奮闘する中で、働く社員の皆さんも家族も楽しく、経済面も時間も、もっと楽になってほしいと思って取り組んできました。これは農業の課題を痛切に感じていたからでもありました。

未来に繋げたい熱い思い
 しかし結果として労働時間が増え、利益は思ったよりも残らない状況に。今後の⽅向性がわからくなっていた時に、中⼩企業家同友会との出会い、当時の自分には経営の⽬的が見えていなかったことに気が付き、経営指針を成文化し、実践を続けました。
 なかでも大きな刺激になったのが、岩手同友会のエネルギーシフト欧州視察でした。ドイツ、スイス、オーストリアを訪問しましたが、毎日見るものすべてがスケールが違いました。地域って何だろう。付加価値ってなんだろう。と深く考える時間となりました。
 帰国し、のちに地域のブランド産品と成長してったホワイトアスパラガス「⽩い果実」ですが、⽣み出てきた背景には、そうした様々な経験と⾺場⽒の志がありました。
 「どんな困難があっても折れることのない、志の⼒」馬場氏は、どうしてここまで具現化できたのか聞かれ、質問への回答で答えました。その背景には未来に繋げたい熱い思いが根底にありました。

溢れる想いを連携し、地域を動かす力に
 今回はゲストや行政職員の皆さんも多数参加いただきましたが、感想では「変えたい、未来に繋げたい熱い想いが農業や地域を変える力になっているのだと実感できた」「何のために農業をやっているのか、何のために会社をやっているのかもう一度深く考えたい」「孤独感を感じていたが、一人では何もできないのだとわかった。同じ想いの地域の仲間が連携、連帯感を持って壁を突破していくことが必要」など、初めての地で、溢れんばかりの想いを共有した時間となりました。