同友会ニュース−企業訪問

【06.04.12】地域と共に~元気企業訪問記(4)

食糧を生産する姿が一貫して見える循環農業

キロサ2  有限会社キロサ肉畜生産センター(以下キロサ、櫛田光男社長)は岩手県岩手町に昭和57年に設立、現在北海道、東北6県に約9千頭を肥育する、県内最大の肉用牛農場です。
 キロサの牛は、皆穏やかな表情をしています。その秘密は牛に優しい牛舎にあります。今年1月、木造の牛舎が完成。四棟すべて県が造林したカラ松を地元業者が製材、集成材に加工した柱を使用しており、大自然の風景の中に違和感なく溶け込みます。
 また、一頭あたりのスペースや牛舎の下に敷く敷き料には、最大の配慮をしています。「牛だって穏やかな空間で過ごしたいはず」と、おが屑(木の削りかす)とバーク(木の皮)を混ぜ、ふかふかの寝床をつくります。この敷き料が湿った状態が続くと、牛のおなかが冷え、途端に元気がなくなります。環境が牛の表情にもすぐ出てしまうのです。

堆肥の力で地力がある野菜を

 キロサ3  キロサでは糞尿処理にも精力を注ぎ込んできました。櫛田社長は「毎日大量に発生する糞尿を生かすには畑作との連携しかない」と長年考えてきました。そこで農業普及センターに相談し、化成肥料と6ヶ月完全発酵させた堆肥を入れた土を比較、作物の成長具合を調査し、自然の持つ実力に驚きます。堆肥を入れて作った土は、降雨続きでも日照り続きでも水分量は一定で、いつもさらさら。そんな安定した土で育った野菜には力があります。
 

顔の見えるロールキャベツ

 キロサ4  岩手町は高冷地で野菜栽培には適地でした。そこでキロサでは牧場にこの堆肥を入れ、地元のキャベツ栽培農家に管理委託します。その面積は50町歩(50万平方メートル)。春みどりブランドで知られるキャベツは、柔らかい食感と色が評判を呼び、販路はすぐにロールキャベツの加工工場にまで広がりました。ある食品大手の総菜部門が中国産の残留農薬問題で困り、安心できる原料供給先を探していたのです。
 中身をすべて国産の原料、春みどりで手巻きしたロールキャベツは、顔の見える安心感で一気に年間百40万個のヒット商品になりました。また量販店では「堆肥で育った春みどりは日持ちが良い」と銘柄指定されるケースも増えています。
 櫛田氏は話します「将来は自然資源豊かなこの地域の特長を最大限に生かして、製品開発、販売まで地元皆で協力し合って実現したい」食糧を生産する姿が一貫して見える地域内循環農業の原点がここにあります。

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