同友会ニュース−企業訪問

【10.03.18】人を主役にした農業経営で新たな地域社会の循環に挑戦~せいぶ農産ダイレクト(株)

必要としている人に必要な状態で届ける農業を求めて

 せいぶ農産ダイレクト 「ありきたりのキャベツをつくりたい。子育て中のお母さんが安心して買える、安全でリーズナブルな野菜。本当に必要としている人に必要な状態で届ける農業をやる」せいぶ農産ダイレクト(株)(八重樫一孝社長 宮川光太郎専務、岩手同友会会員)が農業を始めたきっかけは、消費者として感じていた当然の思いからでした。
 同社は青果(人参・キャベツ・レタス・青ネギ・パプリカ・ベビーリーフ) 、野菜苗(トマト・ナス・きゅうり・ブロッコリーなど多種)、オリジナル生蕎麦、オリジナル米(ひとめぼれ、ミルキークイーン等)などを独自の生産方法で育て、一人ひとりの思いに応える農業を営んでいます。
 地盤も看板もカバンもない。地元の老舗農業法人から3年前に独立し、会社を新しく作りました。地域からの信用も何もなく、募集しても満足な採用が出来ない。そんな時専務である宮川さんの奥さんの言葉がヒントになりました。「幼稚園のバスが9時に子どもを迎えに来て、14時には送られてくる。働きたいけれど、そんな短時間で働かせてくれるところがない。」

泥だらけのお母さんは立派な教育者

せいぶ農産ダイレクト  そこで「3時間農業やりませんか」という広告を出しました。10名の募集に倍の20名が応募してきました。この3年間で30名を採用。そのうち90%が幼稚園、小学生のお子さんがある方々です。
 しかし3時間農業というのは、単に短時間農業という意味ではありません。最初は3時間で入った人たちが、子どもをおばあちゃんに預けて5時間に。そして自らスーパーの店頭に立って、自分たちがつくった野菜を、消費者の声を聞きながら販売する。農業が好きになり、楽しいから帰りたくなくなる。現場に立つことで、農業というものがどれだけ価値のあることかわかってくるのです。
 30~40代の「お母さん」たちは、仕事をしたあと家で、子どもたちと今日あったことを話します。食卓を囲みながらミニトマトの話、キャベツの話もするでしょう。地元北上市内の小学校の給食には、同社の野菜が並びます。「お母さんの泥だらけになってつくった野菜を僕は残せない」とそれまで野菜を食べなかった子どもが食べてくれた。お母さんが涙を流したという話もあります。
 店頭にも立ち食品開発もし、泥だらけになって生きがい、やりがいを見いだしたお母さん。食卓の上で子どもたちにミニトマトはこうやって育つんだよ、と伝えるお母さんは、立派な教育者です。

農業が地域経済の中心に

せいぶ農産ダイレクト  3時間農業は農業へのハードルを低くし、雇用を生むことで農業の担い手を育てます。地域のお母さんと子どもたちに目を向けることで新たな農業の担い手が生まれる。「本当はいちばん必要としている人に届ける農業を岩手から」せいぶ農産ダイレクトは、人を主役にした農業経営で新たな地域社会の循環に挑戦しています。

会社概要
設 立:2008年
資本金: 950万円
社員数:36名(パート・アルバイト含む)
業 種:農産物の生産・加工・販売
所在地:岩手県北上市和賀町後藤1地割356番地1
TEL:0197-73-5126
URL:http://www.seibunosan-direct.co.jp/

必見!3時間農業やってみませんか?
■採用募集案内チラシ①pdfデータ■
■採用募集案内チラシ②pdfデータ■

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