同友会ニュース−お知らせ

【11.04.29】岩手から復興への狼煙(のろし)を!~桜の花びらが舞う丘の上で希望を語ろう!

皆が集える拠り所“けせん朝市”をつくろう!

朝市1 「そろそろ新鮮な魚や肉、生野菜が食べたいな」「あの店の蕎麦、もう一回食べてみたいな」「亡くなった方へ花を手向けたいが、生花がない」・・・大震災から約一ヶ月が経過した頃、まだ水の出ない陸前高田の被災地の方々は、我慢してきたそれぞれの心の奥底にある想いを出し始めていました。必死で生き、必死でもがいてきた時期は耐えることができましたが、それもひと月も経てば限界です。

早く商売がしたい!笑顔を伝えたい!

朝市2 「地域の声に黙っているわけにはいかんだろう。今こそ地域にお世話になってきた恩を返す番だ」岩手同友会気仙支部の数名が高田ドライビングスクールに集い、自然に話が進んでいきました。元来商売は必要な人達がいて、その人に応えたい優しくて気立ての良い店が周りに出来、それが中心になって賑わいが生まれ街が形成してきたもの。街が消えてしまった陸前高田もまた、“商店”への欲求が高まっていました。「支援される側から、早く自分の足で立って選ぶ側に立ちたい」地域の方々の想いは日々変化していました。
 けせん“朝市”構想はそこから生まれました。店も冷蔵ケースも全て失ってしまった精肉店の社長は、「早く商売がしたいけれど、金も道具も何にもない。建てる場所だって高田にはない。どうしていいか分からない」・・・そこで日常の生鮮品が揃う、皆が集い語り合える拠り所をつくろう、と動き始めました。

もうなくなってしまったはずの“あの味”が復活!

朝市3  まず小売店の経営者が「その気」になるまでが、容易ではありませんでした。(有) 橋勝商店の橋詰社長が、一人ひとりの気持ちを全て聴き、説得していきました。鮮魚は魚卸の小松さん。「避難所でじっとしていられない」あてもなく市内を動き回っていた社長を口説き、卸ルートを確保。生花は商工会の婦人部から立候補の声があがるなど、噂を聞きつけ、次第に商店街の店主が集ってきました。
 更に大変なのが飲食店でした。陸前高田の市内には、かつて11店の飲食店がありました。全て跡形もありません。高田には3店の醤油醸造元があり、それぞれの飲食店ではどれを使うか、こだわりがありました。そして店を訪れるお客さんも、それぞれの「ひいき店」がありました。

声かけ、励まし合い、最初の一歩が出る

朝市④  昼時はいつも入れないほどの、ある人気蕎麦店。そば良し、つゆ良しの満点の店として地元から慕われていました。「朝市で一日復活店をやってみないか」。最初社長は「気力がわかない」という反応でした。それくらい、自分の日常が突然失われた衝撃は、まだ尾を引いています。当然のことです。
 しかし周りの商店の状況を聴いて、気持ちが変わっていきます。「今動かないと益々動けなくなる。じっとしていたら商売勘だって、気力だって減退してしまう。完璧じゃないけどやってみる」。「俺は担々麺」「うちはカツ丼」店一番の自慢の一品にかける気持ちは震災前と何ら変わりはありません。
 こうして一人、また一人と声をかけ、励まし、一緒にやろうと握手する。そんな積み重ねで10店の小売店と、日替わりで出店する飲食店11店が、けせん“朝市”に臨むことになりました。

ないなら・・・つくればいい。

 朝市5  「無いなら創る」のが同友会。被災地では今、小さなプレハブは手に入りません。決めたはいいが、飲食店の入る小さな店舗が見つからず、急きょ「同友ハウス」をつくることを決めました。昨年、共に生きる部会で、特別支援学校の生徒さんとつくった、手作り小屋がヒントになりました。住工房森の音 (有)美建工業の桜田社長が中心になり、地元木材を使い、みんなが関わりみんなで建てることができるオリジナル工法です。
 県内各地から屋根瓦業、庭師、浄化槽業・・・入れ替わり立ち替わり総勢20名を越える同友会のメンバーが、集いました。「みんな目が輝いている。みんなキラキラ光っている」こんなに純粋な気持ちで集ったことがあったでしょうか。地域再興への想いは皆同じです。

新たな事業への夢へ

朝市6  群馬同友会からは4名の方が、スタンド型風力太陽光発電機(株式会社松村機械製作所)を遠路陸前高田まで届けるために、群馬から8時間かけて訪れてくださいました。同友ハウスとのジョイントです。被災地仕様に特別に製造したものを寄贈いただきました。今後家庭用蓄電池の需要が高まることが予測され、全国から注目される取り組みになりそうです。
 そして三重同友会からは、ビタミンみえのソーラークッカーが到着。けせん“朝市”に結集します(詳細は5月1日以降掲載)。今まで生みだそう、つくろう、と藻掻いてもうまくいかなかった連携で新しい仕事づくり。いつの間にか自然に、地域を越えて繋がり、生まれ始めています。

「希望のこいのぼり」に込めたメッセージ

 朝市7  5月1日から始まる「希望のこいのぼり」・・・「陸前高田の空に、皆さんの想いをこいのぼりに託して、泳がせてください」・・・全国から続々と集まってきています。「このこいのぼりは・・・」それぞれのこいのぼりに、一人ひとりの想いが詰まっています。
 箪笥の奥から引っ張り出してきた思い出です。古ぼけた箱に入ってきた一匹。30年、もしかしたら40年ぶりに大空に再び泳ぎ出します。

朝市⑨  愛知のある方は「形見であるこいのぼりは大切なものなので出せないが、その代わり「無地」のこいのぼりを贈るので、子ども達とみんなでメッセージや絵を描いて泳がせて欲しい。お互い“同じ空の下”踏ん張りましょう」埼玉のある方は「東北の青空に元気よく泳ぐこいのぼりが、少しでも地域に元気を与えられ、明日への希望をつなぐものになってくれたら」「ツイッターで募集しているのを見て早速送りました。息子の20年前のこいのぼりですが、使っていただけますか。やっと私にできることがあると思いました。少しでも皆さんの思いに寄り添えるだけで嬉しいです。・・・」

満開の桜の下で希望を語ろう!

 朝市⑧  陸前高田の桜は今、満開です。5月1日、空には何百匹の泳ぐ姿。桜の舞い散る丘の上で、升に注がれた振る舞い酒を片手に、希望を語る。けせん“朝市”は、岩手から全国の皆さんと共に打ち上げる、復興への狼煙です。

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