同友会ニュース−企業訪問

【12.02.24】シリーズ「東日本大震災と私⑥」(有)気仙広域清掃 菅野英悦氏~「恩返しはいい会社をつくることしかない」

発揮された全国の仲間の力

気仙広域清掃1  「震災から一週間もしないうちに、盛岡はじめ県内の同業者の方々が大船渡や陸前高田に入り、行政の方々との細かい部分の交渉に向き合ってくれた。当時は何も考えられず、ただただ立ち尽くすだけ。その中で仲間の支援は本当に有り難かった。あれがなければ、全く身動き出来なかった」そう当時を振り返って話すのは(有)気仙広域清掃 取締役常務兼所長の菅野英悦さん。
 地震発生と同時社員全員を帰宅させ、幸い全員が無事でした。ただバキュームカーなど20台あった車のほとんどが流され、日常の業務は全てストップしてしまいます。気仙地域の中でも大船渡市は、津波の被害を受けた地域と全く被害のなかった地域がわかれています。
 会社の機能はストップしても、トイレ、浄化槽に関連する業務はむしろ増えてきます。震災からすぐ、その対応が求められました。

バキュームカーの行列ができた!

 気仙広域清掃2  青森、秋田そして四国や九州からも同業者が特殊車両であるバキュームカーで乗り付け、遠野市や遠くは盛岡に宿泊拠点を置き、毎日気仙地域に通いました。そしてまた汲んだ汚水の処理のため、内陸へ。見ず知らずの同業者が毎日休み無く動いたくださったそうです。震災から一週間で、運び出すバキュームカーで渋滞ができたほど、といいます。
 「行政の皆さんも一杯だったし、地元の企業は当然動けなかった。本当に仲間の力がなかったら、今の私たちはないと思う。恩返しはたった一つ、街を復興させ、いい会社をつくることしかないと思う」

お父さんの仕事を誇りに思ってもらえること

 気仙広域清掃3  今、菅野さんは3年後5年後の社員の姿を考えています。「復興期まではまだ少しかかる。家が建ちはじめ、一つひとつの住宅に浄化槽が必要になる。その時に私たちの力を発揮できるように、今十分に力をつけておく必要があります。こうした被災した環境下だからこそ、社員教育が今重要だと思う。」
 毎日現場でお客様と直接接するのが、この仕事です。「本当にこの仕事が好きで、地域のために役立っているという実感がなければ、喜びにならない。復興期までの時間で、みんなで一つになって仕事をやることのできる喜びを共に分かち合いながら、一歩一歩前進したい。究極はお父さんの仕事を誇りに思ってもらえること」
 全国からの支援で、必要とされる20台のバキュームカーも揃いました。動き出す準備は万端です。

気仙太鼓の復活こそ

 気仙広域清掃4  気仙太鼓の担い手でもある菅野さん。一度だけ「けせん朝市」でどうしても、と頼まれ叩きましたがその時は、本当は嫌で仕方がなかった、といいます。一年間喪に服し封印して来た気仙太鼓。
 全く以前の面影が失われた気仙町のことを思うと、当然のことです。しかしこの4月、千葉県の成田山で叩き初めが決定しました。高田松原の流された7万本の松。そのお炊きあげを進んで受け入れた成田山。菅野さんにとっても様々な思いがあるようでした。企業再興そして地域再興へ。菅野さんの生きる源泉でもある太鼓の復活こそが、気仙復興へ向けた本格始動です。

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