同友会ニュース−活動報告

【12.12.24】北東北3県同友会沿岸被災地移動訪問例会開催

初めての北東北3県での被災地訪問

 北3県1  12月18日、青森、秋田、岩手の北東北3県同友会主催による、初めての沿岸被災地移動訪問例会が行われました。当日は3県に加え山形、宮城、中同協から41名が参加し、宮城県の沿岸部を中心に1日かけて訪問しました。

現地に行かなければ見えない被災地の現状

 北3県  東日本大震災から12月11日で1年9ヶ月になりました。しかし、あれだけの大きな被災を受け、日常のくらしが失われたにもかかわらず、いまだ遅々として街の再興は進んでいません。復興どころか復旧さえもままならない状況です。同じ被災県の内陸部でも、震災の被害の大きさを忘れかけているようにも感じます。
 そこで、青森、秋田、岩手の北東北3県同友会が共催で、岩手一関市を基点に、被災の大きかった宮城(石巻、南三陸、気仙沼)岩手(陸前高田)を一日かけて訪問、地域の状況や会員企業の復興状況をお聞きし、共に語り合う場を設けようと企画されたものです。今回の訪問は直接現場に伺いその空気感に触れ、からだ全体で感じることで、映像や音声だけでは得られない被災地の現状をありのままに知ることができました。

大人の責任の重さ

 北3県2  一関市の蔵ホテルに集合し、9時半に出発、一路宮城県石巻市に向かいます。最初に訪問したのは石巻市門脇港です。石巻では4千人以上の方々が亡くなられています。なかでも門脇小学校は、津波から逃れた子どもたちがガソリンスタンドから引火し被災した場所です。100名をこえる子どもたちが犠牲になりました。既に小学校の壁面は風雨にさらされ白くなりかけていましたが、今でも黒く焼けた部分が残りその被害の大きさを物語っていました。また同じく石巻市内の大川小学校では、逃げ遅れた生徒のほとんどが河口を昇ってきた津波の被害で亡くなりました。現地では宮城同友会石巻支部長の大橋清勝氏(グリーンテラス花壇)、同じく石巻支部の佐々木千代男氏(千代硝子技販)のお二人にお話しいただきましたが、現場で聞くお話に、我が子のことを思い出し「自分の子どもを思ったら、とてもいたたまれない。子どもは自分の意志では逃げられない。大人の役割、責任は本当に思い。二度と起こしてはならない」と涙ながらに祈る参加者の姿が印象的でした。

届いていた全国の皆さんの思い

 北3県3  その後訪れた南三陸町の志津川では、高野コンクリート高野剛氏に、高野会館の屋上までご案内いただき、お話いただきました。ぽつんと街中に残った3階建ての高野会館。その周囲は今も全く震災当時のままで、基礎がむき出しの家々。満潮時には地盤沈下で低くなった道路まで水が上がってきます。中に入るとその爪痕がそのまま残り、絨毯は泥にまみれ3階まで水が上がってきたことがわかります。
 「この屋上すれすれまで津波が上がってきました。300人を越える方々と夜一晩ここで過ごしました」声をかけても逃げ遅れた社員が亡くなったこと、今も悔やんでいること、翌日逃げる途中で見たむごい光景。高野さんの言葉は続きました。しかしその中で数日後同友会の支援物資を積んだトラックが来たときの光景を話すと、涙で言葉が続きませんでした。どれだけの思いでここまで乗り越えてきたのでしょうか。当時を思い出し、そして全国の皆さんの思いが届いていたことを実感しました。

経営指針があったからここまでできた

 北3県4  続いて伺った丸平木材小野寺邦夫氏は、バスに途中から同乗いただき、志津川の美しかった港の写真パネルを片手に、お話いただきました。小野寺氏の会社、工場も全て流されてしまいましたが、1年9ヶ月で会社、工場の新築、再開にこぎつけました。しかも地元産の木材だけに頼り、乾燥にも手間をかけた方法で、木材加工の分野では新たな挑戦を試みています。高野さん、小野寺さんに共通していることは、同友会があったから、経営指針があったからこそ、今ここまで来ている、と強調されたことです。中でもぶれなかった経営理念の存在がいかに、これまでの間を支えてきたかが言葉の中から強く伝わってきました。

何を掲げ何を展望するのか

 北3県5  最後に訪問した岩手県陸前高田市の八木澤商店では、社長室に掲げられた傷だらけになった経営理念の額に、目が釘付けになりました。震災から数日後、7キロ~8キロほど流された先で社員が見つけてきました。その存在そのものが、何か私たちに問いかけてきているように感じました。

絆とは何か。真の復興とは一体何か

 北3県6  一関に戻って行った意見交換会では、「現場に直接伺うことがこれだけ心に残るものだとあらためて感じた」「風化しつつある私たち自身の気持ちを、今一度思い起こす必要がある」「北東北の横の繋がりがあるようで、今までなかった。絆とは何か考える機会にしたい」「防災のことをいくら学習するより、体で感じる空気感がいかに重要か感じた」などあらためてそれぞれに、この1年9ヶ月をふり返りました。
 最後に復興はまだまだこれからであること、そして経営者として地域の旗印となって何を守り、何を展望するのか。絆とは何か。真の復興とは一体何か、をあらためて考えた一日となりました。

北3県7

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