同友会ニュース−活動報告

【13.06.11】「老舗だからこそ革新、挑戦をし続ける~(株)平金商店」盛岡支部6月例会

迷わず決めた「ななっく」移転

 盛岡支部1  盛岡支部6月例会は(株)平金商店の平野佳則社長を報告者に迎え、「創業246年 どんな変化も受け止め、明日を創造する経営とは」~社員と皆様ひとり一人の豊かな人生を求め続けます~をテーマにお話いただきました。
 平金商店は盛岡市内、肴町商店街にある「ななっく」の4階と矢巾の「アルコ」に店舗を構えて営業しています。以前は肴町商店街に2店舗営業していました。いつかこの文房具と家具の2つの店をワンフロアで営業したいと考えていました。
 そんな中、以前は肴町商店街の核店舗であった中三デパート盛岡店が2年半閉店を経て再開することになり、迷わず移転を決めました。現在はワンフロア―にしたことでお客様の回転率もよく、非常に好評です。

どんな状況でも働きやすい環境を第1に

 盛岡支部2  しかし現在まで順調に来たわけではありませんでした。平成10年に売上高50億円を達成しましたが、営業赤字でした。売り上げを拡大しても営業赤字では意味がありません。営業赤字が何年か続き危機的状況でした。その後売り上げは減少し、利益も減少していきます。根本的に変える必要がありました。
 会社の存続、そして雇用を守るため給与と退職金の大きな見直しをします。社員に状況を説明し協力を得ました。このとき7名の社員が退職しました。また、作業量を減らすため事務機の卸部門をメーカーに返上します。
 根底にあったのは雇用の維持と会社の存続でした。そうした中でも子育て支援、時間単位での有給休暇の取得制度も導入。平成22年に営業黒字に転換しました。そんな矢先、あの東日本大震災に見舞われます。

彼の想いを無駄にしてはいけない

 盛岡支部3  震災当日、社長はまず社員と家族の安否確認をしました。全員の確認がとれ、夜休もうと思った時、ふと頭に浮かんだのが、同業者である陸前高田市内の商店街にあった文房具店でした。社長はすぐメールを送ります。しかし返事はかえってきません。次第に情報が入り現地の状況が明らかになってきました。文房具店は被災してなにもなくなった状態でした。社長、そして後継者であった息子の伊東進太郎さんも亡くなりました。その時は「これでは、商売をやめてしまうだろう」と平野社長は思いました。しかし「どうしてもまた再開させてあげたい」と思う気持ちが捨てきれずにありました。
 それは亡くなった後継者の進太郎さんが「高田の商店街をなんとかしたい」と話していたことを聞いていたからでした。「想いを無駄にしてはいけない」「自分ができることはこれしかない」その気持ちが、何度も陸前高田に足を運ばせました。会長に想いを伝え、再開するよう何度も説得します。話を続けるうちに気持ちに変化があらわれ再開することになります。
 最初はプレハブでのスタートでした。その後何度か移転し、現在は陸前高田の竹駒で営業をしています。

地域への想いある経営者を一人でも多く

 盛岡支部4  平金商店は「私たちは社員と皆様一人ひとりの豊かな人生を求め続けます」を経営理念に掲げています。社員全員と一語一句出すため何ヶ月もかけ、そして出来上がったのがこの経営理念でした。社員と問題意識を共有する機会になったと社長は話します。経営者になることは簡単でも経営を持続していくことの難しさを感じています。
 平野社長は、常に周りの変化を受け止め今良いと思うことを選択してきました。「地域の中で地域への想いある経営者を、一人でも多く育てていきたい。それが地域を活性化し、雇用を創出することなるし、われわれの責務だと思う。地域と地域、岩手と他の地域をつないでいくことが私の使命だと思っています」平野社長の力強い言葉が印象に残った例会でした。

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