同友会ニュース−活動報告

【13.10.06】「何のために」をとことん話すことから~盛岡支部例会報告 (株)三栄機械 齊藤民一氏

競合しないものに取り組む決意

 盛岡1  9月25日(水)、盛岡支部9月例会が盛岡市産学官連携研究センターで行われました。
今回の例会は、(株)三栄機械代表取締役 齊藤民一氏(秋田同友会代表理事)に「未経験の航空機産業参入で、変化をチャンスに」~仲間と連携し、今までにない真の産業を創造する~をテーマに報告していただきました。
 (株)三栄機械は、秋田県由利本荘市で、オーダーメード機械・各種プラント工事などをしており、「先輩事業者に割り込んでまで仕事を確保するのではなく、競合しないもの」との考えで新事業・新分野に取り組む中で航空機産業に参入してきました。
 同社は1971年創業。現社長の齊藤さんは、1987年に中途入社します。入社当初オーダーメード部門、プラント部門、鉄骨部門の3つがあり、オーダーメードの部門が赤字でした。赤字を黒字に転換することが入社した時の課題でした。

指示ではなく、働きやすい環境をつくる

 盛岡2  自ら指示し、自ら働き一人で頑張ってやっている状態だったため、なかなか実績が上がりませんでした。「変えるしかない」斉藤さんは一念発起します。一人で頑張っていても2倍3倍の仕事はできません。概念をかえていく必要があると感じます。自ら動くのではなく部下を動かすこと。働きやすい環境を自らつくれるようにすることを職人と何度も話し合う場を持ちました。
 また、独自の営業をするため、以前の会社の経験もあり齊藤氏が自ら営業を始めました。そして、処理能力の拡大も行いました。自社でできない物は他社にお願いをする。ただしオーダーメードの機械に関しては設計・組み立ては自社でやることに決め、部品は外注することにしました。また、原価の意識を持ってもらうため原価管理の勉強や給与規定の変更など業務改革をしながら新事業へも取り組んできました。

航空機産業への挑戦

 盛岡3  そのひとつとして、今まで経験したことのない新たな仕事づくりをしたい。そこで東京で仕事をしてきた技術者などUターン者の雇用を進めてきてきました。航空機分野に進出できたのもUターン者の採用がきっかけでした。まったく無縁と思っていましたが話を聞くことで、自社でできることがあると感じ、航空機産業へ参入することになります。
 海外にものづくりに関わる企業が出ていくなか、航空機産業の将来性に着眼します。データの結果からも、 旅客数が年5%づつの増加や新機材の製造などから成長産業であると考えられ、機体の素材の変化、燃料の省エネ化、旅客輸送のサイクル、この3つのサイクルが重なる半世紀に一度しかない激変期に気づきます。この激変期がチャンスと思い2003年に航空機産業へ本格参入しました。
 さっそく富士重工業(株)、三菱重工業(株)に飛び込み営業展開します。その後、2006年に三菱重工業(株)が担当している「B-787」の主翼生産設備の一部を受注することになります。その当時の開発は、「大型輸送機」「B-787」も含め忙しい時期でした。1社では限界があり、連携であらたなことができるのではないかということで2006年に「秋田県輸送機コンソーシアム」が設立しました。

「何のために」を深く考えた

 盛岡4  秋田同友会は全国47都道府県の中でも一番最後の設立でした。知人からのつながりで設立当初、中同協の事務局長から声をかけられたのが同友会との出会いの始まりです。
 そして宮城同友会で「第18期経営指針を創る会」を受講し大きな気づきをします。その一つが「何のために仕事をしているのか」「経営とは何なのか」でした。ある時社員に「何のために仕事をしているのか」を聞くと「生活するために仕事をしている」。齊藤さんは、みんなが仕事をしなくなるとどうなるのかと考えました。全ての人が何かひとつ役割を持ち仕事をすることでみんなが快適に生きていける。そのために仕事をし、お金をいただいている。仕事を通じ役割分担をしていることに気づかされました。

自ら変わること、自ら動くこと

 盛岡5  「目の前のお客様だけがお客様ではなく、たくさんの人と関わる中で自分たちが仕事をしている。この会社はどういう役割を担っていて、どんなことをやっていけばいいのか」と、社員と何度も話をします。話をすることで、自ら考え提案を出してくれるようになり、会社が変化してきました。経験しなかったことを経験することで自らが成長をします。そして昨日と少し違うことをやることで未来は変わっていくことを、社員と確認しました。
 社員それぞれの役割を一人ひとりが意識し、自らの人生と合わせて成長していく会社。そしてその基盤の上に立った、企業としての新たな事業への挑戦。更に1社だけではできないことを、他社と連携することで、実現した新しい仕事づくり。丁寧に社員と積み重ねてきた齊藤社長の実践報告に学び、あらためてそれぞれの企業で社員との関係を再考した例会となりました。

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