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女性部会「ツキイチ144大学7月例会」~クマと共生していく未来を作るために
女性部会「ツキイチ144大学7月例会」クマと共生していく未来を作るために
~本質を学べば何をすべきかが見えてくる
女性部主催のツキイチ144大学7月例会が、7月15日(水)岩手同友会の会議室で開催されました。今回は「ボードゲームで学ぶクマ対策と共生」をいテーマに、盛岡課環境部環境企画課から、4人の職員の皆さんににお越し戴き、レクチャーとボードゲームで、クマの生態と中小企業に及ぼす影響、そして私たちが今できることを、学び合いました。
「クマの出没は日常化し、各地で日常の経営にも影を落としはじめています。社員と事業を守りながらクマと共生していく未来を作るためには、まず相手をよく知ること。真剣な学び合いの場に」との川上冴華部会長(川上塗装工業(株)専務取締役)の挨拶から始まりました。
「防ぐにはどうすればいい?」質問が止まらない
盛岡市環境部環境企画課 阿部 牧子係長、澤田 和希主任からは、「クマと私たちのくらしのつながりを考える」と題し、クマの生態と対応の現状をレクチャーいただきました。
ツキノワグマってどんな動物か、なぜまちに降りてきてしまうのか、豊かな環境を守るためにはどうしたらいいのか、など紐解いていただきましたが、私たちが知らないことばかりで、質問が止まらないほどでした。
先日6月に盛岡で開催された「東北絆祭り」の際には、盛岡市としても最大の対策をしたことも教えていただき、河川敷の草刈りや街の清掃など、市の職員が早朝から徹底したクマ対策をし、それでも出没した場合は、やむを得ず中止の可能性があったことなど、全国からおいでになる沢山の観光客の安全も守ったと、市長からもお聞きしていましたので、見えない多くの苦労があったことが想像できました。
「自分ごと」としてシミュレーション
その後、ZOOMO(盛岡市動物公園)が開発した、ツキノワグマと人のより良い関係の考える普及啓発ツール、シリアスボードゲーム「クマと僕らの物語」を参加者全員でプレイしました。
このボードゲームは社会課題の解決を目的としたもので、失敗することが許されない重大な社会課題を繰り返しシミュレーションすることができる(失敗から学ぶことができる)ことや、普段声をあげることができない人でも自分の行動を自分で選択することができ、自分ごととして課題に向き合うことができるものです。座学よりも集中して取り組めることなど、年齢を問わず様々な効果があると言われています。
ボードゲームの体験では時に笑いあり、納得の声があり、楽しく深く学び合いました。
クマは聴覚が非常に優れているため、音を出すことにより、先に人の存在に気付いてもらい、クマに出会わないようにすること。そのために鈴や複数人で話しながら行動することで、クマと人間の距離を互いに保つことが重要です。また街に出てこないために、草刈りや清掃の徹底など、「日常社員と会社でもできるね」など、話が出ていました。
またクマは植物の種を運ぶ「種子散布」の役割を担っていることも知りました。種子散布のよって、豊かな森が維持され、台風などの際にも樹木の根が土壌をつなぎ止める機能があり、地盤の崩壊を防いでくれています。単に「クマを駆除してしまえばいい」ということではなく、どうすれば共生できるか、が重要な視点であることを学びました。
クマとヒトの種族相互の生命に関わる重大な課題
最終のまとめでは、「多様な植物を食べ、広い行動圏を必要とするツキノワグマが暮らしていくためには、豊かな森が必要」であること。「豊かな森は私たち人が生きるために必要な酸素を生み、水を蓄えて洪水や土砂崩れなどの自然災害から私たちの暮らしを守るとともに、多くの野生生物に食べ物やすみかを提供している」こと。そして「クマと適切な距離感で付き合っていくためには、緩衝帯の整備や捕獲をバランスよく行う必要がある」ことなど、これまでの「クマは困ったものだ」という議論から、本質的な「クマとヒトの種族相互の生命に関わる重大な課題であること」が理解できた貴重な時間となりました。
感想では、「普段何気なく行っている行動が熊を寄せ付けてしまう可能性を含んでいることがわかった。」「こんなに質問が止まらない例会も初めてだった。みなさんのクマへの関心の高さがわかった。」
「わが社では、電設関係などで山に入って仕事をする社員もいる。社員からもクマ対策をどうしたらいいか、との相談が出ている。社内研修としても社員と一緒に進めてみたい。」
「自動車関連の仕事だと、関係が無いようだが、ドライバーからはクマの防除スプレーの問い合わせなども増えている。社内で考える機会にしたい。」などが寄せられました。
正確な情報をもとに「何が大切」か考え方の本質を理解できた。深い学び合いができた141大学となりました。


