ニュース
宮古地域8月例会~少人数だからこそ実感する充実感
宮古地域8月例会が8月26日(金)、シーアリーナで開催されました。宮古では大震災前、宮古支部として毎月例会を行ってきましたが、震災の影響が大きく、一時的に支部活動を休止していました。この度、6月から毎月連続例会として再開が決定、報告者を招きグループ討論を丁寧に準備する日常の例会が戻ってきました。
今月は「共に成長できる環境をめざして」をテーマに、紫波環境(株)代表取締役 瀬川峰雄 氏を報告者に迎え、サラリーマンから経営者に。そして同友会で経営指針を学び実践、現在ではが近隣の企業との合併で社員数も倍以上になりましたが、これまでのご自身の変化と会社の変化、そして後継を含めたこれからの未来像について、率直にお話いただきました。
以前はプロのバンドマンとしての道をめざしていた時期もあった瀬川氏ですが、53歳のときに一大決心をし、サラリーマンから妻の実家である紫波衛生社(当時)を継ぎました。しかしながら経営者として全く何も知らないまま代表になったことで、カルチャーショックの連続だったと言います。そこで2009年に同友会に入会。すぐに第5期経営指針を創る会に参加しましたが、初めて聞く「経営者の責任」や「社員と共に学ぶ」という言葉に、「当時は困惑した」と話します。
周囲の熱心さに比較し、なかなかすっきりとしない日々でしたが、2011年の東日本大震災をきっかけに、沿岸被災地での同業支援、また陸前高田を拠点とした気仙支部での復興へ向けた関わり合いに心動かされ、地域があって自分の会社もあるんだという強い思いになりました。同時に地元新聞「紫波新聞」にかかわる中で、人と地域の関係に深く興味を持ち、自分自身の心境が大きく変わっていきます。
その後紫波地区の地区会長を経て、より紫波の地域で自分達の学ぶ場をつくりたいと、地域での例会づくりを丁寧に積み重ね2014年に紫波支部の支部長、現在は紫波矢巾地区、花巻遠野地区2つの地区を束ねる県央支部の支部長として牽引されています。
こうした変化の中で、後継者がいない地域の同業者との企業合併があり、担う地域の広さも倍以上になってきました。現在では経営指針をもとにした組織経営の具現化をめざし、日々取り組んでいます。苦労と試行錯誤しながら仲間と学び合ってきたことで大きな変化があった瀬川氏の報告は少ない人数だからこそ話せる本音やその時々の心境の変化に、参加された皆さんから驚嘆と「宮古地域でももっともっと沢山の方々とこうした学びあいがしたい」と、想いがあふれ出た例会となりました。