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県南支部2月例会~「県南地域に社員が輝く場をつくる!」愚直さは必ず花開く~見えた地域の未来
社員と一緒に参加し、共に学び語り合う例会
県南支部2月例会が2月20日(火)一関のなのはなプラザで開催されました。県南支部では一年を通して、経営課題別のテーマを設けた、報告者との打ち合わせを丁寧に重ねた例会を開催してきました。
今回は昨年報告に立っていただいた(有)かさい農産の社員、生産部主任の加藤茉利子(まりこ)氏に、報告からこの一年取り組んでどんな変化があったのか報告いただく「社員と共に参加し学び語り合う例会」を支部幹事が中心になり時間をかけて準備を続けてきました。当日は2名のゲスト、4人の各社社員を含む16名の参加で、深く学び合った例会となりました。
会社が大好きだからこその「要望書」
加藤氏は緊張しながらも、昨年に続き言葉を選びながらはっきりとした口調で話し始めました。「2年間で10名も退職し残った社員は強い危機感を持ちました。そこで時間外に有志が集まり、自分たち社員からの思いを込めた「要望書」を会長、社長にぶつけました。でもそのときの想いは『会社が好きで、楽しくやりがいを持って働きたい!働き続けたいからこその要望書だった』」と振り返ります。「それから一年が経過し、『今まで通りの働き方で良いのか?』と自分たち自身も問いかけ続けました。そしてもっと会社の数字を知りたい。このままでは会社がなくなってしまう。どうすれば財務を改善できるか、今日おいでの皆さんに教えて欲しい」と会長、社長に許可を取り、実際の財務状況の割合を示した画面を映し出しました。
愚直さは必ず花開く~見えた県南支部の未来
会場からの全体質問では、具体的なアドバイスが飛び交いました。「品目ごとに分析することで、どうすれば付加価値を上がられるかが見えてくるのでは」「農業でも原価率を丁寧に出すことで、製造業等と同じように取るべき方策が見えてくるのではないか」などの意見や「ここまで話す社員がいるのは、経営者冥利に尽きる。本気で会社のことを思う社員の思いに経営者が責任を持って向き合うしかない」など、予定の時間を遙かに超えて意見交換が続きました。
続くグループ討論では、それぞれのグループに各社の社員が入り、社長と社員が胸襟を開いて学び合う、熱い語り合い例会が続きました。派手さはなくとも愚直に課題に向き合い続ける県南支部の取り組み。いよいよ地域に花開く日は間もないと感じた2月例会となりました。