新たな事業開拓へのヒント満載

　岩手同友会の初めての経営基礎講座が１２月２１日、２２日の両日、カガヤ肴町ビル会議室で開催されました。
　これまで経営指針の成文化へ向けたセミナーは多く重ねてきましたが、自社の立ち位置を明確にするための財務や管理会計の知識を学ぶ講座や戦略立案へ向けた具体的な取り組みは初めてです。
　時代が大きく変革する中で現状認識を正確にし、自社の強みを生かした新たな事業創造にエネルギーを多くかけることは、中小企業にとって急務となっており、今回初めての開催となりました。
　当日は年の瀬の迫った時期にもかかわらず、定員一杯の１５名の受講生と宮城同友会から６名の助言者に関わっていただき、会場は２１名の熱気に溢れました。
　ファシリテーターとして２日間牽引した、（株）坪内経営コンサルタンツ　代表　坪内啓氏は、宮城同友会で年間を通して講座を開催。現在５０社以上の企業のサポートを専門家として担っています。今回はその培ったノウハウを惜しみなく披露いただきました。一枚のホワイトボードを前に、一人ひとりの次の一手、新たな事業開拓へのヒントを会場全体から引き出し、次々に提案していくその雰囲気に圧倒されながら、あっという間の２日間でした。
　また八木経営士事務所 代表 八木 寛彰氏は、財務の基礎から丁寧に紐解き、未来を構築する上で最も重要な管理会計への一歩を一人ひとりの進度に合わせて応対いただき、満足度の高い内容の講座となりました。

自社の現状分析を徹底してやる

　参加者からは「もっと早く知りたかった」「今度は幹部社員に受講してもらい、一緒に自社の財務を見ながら語り合える会社にしたい」「わが社の新たな戦略が明確になった」「目から鱗だった。自社の売り上げを細分化し分析を進め、どの領域に特化していくか自分で判断しないと、今後の行き先が明確に見えないことがよくわかった」などの感応があり、帰途に向かう後ろ姿は次に自分がやるべきことが見つかった喜びに溢れていました。